2011年4月12日火曜日

2011年4月9日に先日行われたStrikeforce「Diaz vs Daley」のPPV観戦レビューです。今回はカルフォルニアのバレービューカジノ・センターで行われました。日本からは、青木・川尻・高谷の3人が(高谷はアンダーカードのため放映は無し)、それから日本でも馴染みのあるゲガール・ムサシが参戦しました。

ライト級ワンマッチ
青木 真也(Shinya Aoki) vs ライル・ビアボーム(Lyle Beerbohm)

青木は2回目のストライクフォース。前回のメレンデス戦が惨敗だっただけに、今回は結果を残してアメリカにアピールしたいところ。対戦するビアボームは15勝1敗、決してかませ犬では無さそう。

試合は1Rから青木のゲームでした。
青木テイクダウンから流れるようにハーフバック、リアチョークでビアボームタップ。

1R リアチョーク
青木 真也 def ライル・ビアボーム

青木の完勝です。勝ちパターンにハマってたというやつです。次戦はアメリカ?それとも日本?


ライトヘビー級ワンマッチ
ゲガール・ムサシ(Gegard Mousasi) vs キース・ジャーディン(Keith Jardine)

ムサシはここ5、6年間で郷野とキング・モー以外には負けていません。今回の相手はUFCでヴァンダレイ・シウバとの試合が記憶に残るキース・ジャーディン。ここ数年は負け越しています。ムサシにはスッキリ勝ってほしいところです。

試合はムサシがスタンドでの攻防を制し、ジャーディンは手数は多いものの決定打が無く、ムサシの的確なパンチがヒットしまくりでジャーディンの顔面は1Rから流血してました。
試合の中身自体はムサシが優勢のまま終了。

3R 判定1-0(29-27,28-28,28-28)
ドロー

うーん。。ムサシが途中グラウンドからの蹴り上げや金的などの反則が影響したんでしょうか。ムサシの判定勝ちのようにも見えたんですが。。。
しかし、キース・ジャーディン相手に苦戦しているムサシに問題がある、という捉え方もできますね。特にテイクダウンのディフェンスが甘かったです。


ライト級タイトルマッチ
ギルバート・メレンデス(Gilbert Melendez) vs 川尻 達也(Tatsuya Kawajiri)

いつもここ一番で勝てない川尻、今回はどうしても勝って欲しい!日本のMMAがこれだけ冷え切った中、選手のレベルは北米と変わらない!と言ってもらいたい。。相手は青木をも一蹴したメレンデス。以前Prideで戦っていたメレンデスとは別人のようなポテンシャル。川尻はどう攻略するのか。。

試合は、、、。
アッと言うまでした。川尻は何もさせてもらえなかった。

1R TKO
ギルバート・メレンデス def 川尻 達也

川尻は本当に何もさせてもらえなかった。川尻に思い入れの無いアメリカ人からはこの試合はどう見えたんでしょうか。レベルが違いすぎました。
川尻はこれからどうするんだろう。。。


ウェルター級タイトルマッチ
ニック・ディアス(Nick Diaz) vs ポール・デイリー(Paul Daley)

兄貴は2007年にK・J・ヌーンに負けてから9連勝中。9試合全てが判定決着無しです、強すぎる。対するポール・デイリーも弱い相手ではありません。非常にパンチの強い選手。ダナに嫌われなければ未だにUFCで活躍してたのでは無いでしょうか。余談ですが、ズッファがストライクフォースを買収したため、今回の試合はナイーブになっているようです。。(本人談の超意訳「ズッファやダナのために働くのであれば、自分を理解してくれるUKのBAMMAなんかで試合したほうがいいんじゃないかとマジで思ってる」)

1R、「打ってこい」とデイリーを挑発するディアス。オーラがあるなぁ兄貴。デイリーのフックが当たりディアスダウン!「もしや!?」と思いましたが、ディアスは効いていないのか、打撃をかいくぐり立ち上がります。その後も危ないパンチをデイリーから貰い続け、何度かダウンさせられますがディアスは凄く落ち着いてるように見えます。しかしディアスも負けてはいません、デイリーのボディに的確にフックを打ち、距離が近くなると肘を有効的に出します。ダウンくらったのに余裕さえ感じるなぁ。
1R残り20秒、ディアスのボディフックがデイリーにヒット、デイリーがフラついたところで互いに乱打戦!ディアスが距離を取ると、デイリーはフラつきながらダウン!何が効いたんだろう。。すかさずディアスがパウンドを打ちこんだところでレフリーがストップ!1R残り5秒でした。

1R TKO
ニック・ディアスdef ポール・デイリー

レフリーストップが少し早かったようにも思います。あのまま1Rが終了していたら、2Rにどういう展開になったか見たかったなぁ。にしても、兄貴強い!盤石の強さってやつです。こうなると次の相手は誰になるんだろう。


それにしても、ジャパニーズMMAはどうなるんでしょうか。川尻の試合も見ていて不安になってきました。このままだと完全に最新型MMAからは程遠い状況になりそうです。余談ですが、SRCも開店休業状態、DREAMもどうなるかわからない。どこかがバンタム級GPを開催する噂はありますが、まだ発表されていません。「北米に合わせる必要はない、日本は独自路線で」という意見もありますが、日本の今の状況では選手は自分の仕事として格闘技だけでは食べていけません。。仕事として成立させるには、やはり北米を目指さざるを得ないのが、現状では無いでしょうか。
救世主(超強力スポンサーなのか超強い日本人選手なのか)が現れるのを待つしかないのでしょうか。。。

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