2011年5月6日金曜日

更新が少し遅れましたが、先日行われたUFC129「St-Pierre vs Shields」のWOWOW観戦レビューです。今回はカナダ・トロントのロジャース・センターで行われたんですが、凄い観衆!(公式発表55000人!)でした。なんだかPrideを思い出さずいはいられませんでした。。
今回のUFCはWOWOW生中継と言う事もあり臨場感がありましたね。今迄の中継に見慣れていたので、試合と試合の間が間延びしているようで少し辛かったですが。
今大会ではカナダが母国のGSPにシールズが挑戦したり、クートゥアが引退試合を行ったりと見応え十分でした。最近のUFCは層が厚いせいか、”はずれ興行”があまり無い気がします。

ライト級ワンマッチ
マーク・ボーチェック(Mark Bocek) vs ベン・ヘンダーソン(Benson Henderson)

ボーチェックは地元カナダ出身。対するベンヘンはWECからの転向組で、前回の敗戦までは10連勝してました。サクッとベンヘンが勝つんじゃないかと予想。

試合はスタンドで攻めるベンヘンに対して、テイクダウンから突破口を見つけようとするボーチェックという展開。兎に角ベンヘンがアグレッシブ。最終ラウンドの最後までパンチを打ち続けていました。互いに決め手が無いまま試合終了。

3R 判定3-0(30-27,30-27,30-27)
ベン・ヘンダーソン def マーク・ボーチェック

ベンヘン、もっと圧倒的に勝つと思ってました。。次戦に期待します。


ライトヘビー級ワンマッチ
ウラジミール・マティシェンコ(Vladimir Matyushenko) vs ジェイソン・ブリッツ(Jason Brilz)

マティシェンコは40歳!2009年にUFCに復帰してからは3勝1敗と、なかなかの成績。対するジェイソン・ブリッツは前回ホジェリオに負けてから11カ月ぶりの試合です。あまり期待せずに試合を見てましたが、、、

1R、ファーストインパクトで決着はつきました。ブリッツの左にマティシェンコがカウンターで右、左のワンツーでノックアウト!

1R KO
ウラジミール・マティシェンコ def ジェイソン・ブリッツ

マティシェンコはこれで4勝1敗、40歳にしてまだまだ戦えるのは本当にすごい!試合は大味でしたが、今後まだまだ戦えそうです。


ライトヘビー級ワンマッチ
リョート・マチダ(Lyoto Machida) vs ランディ・クートゥア(Randy Couture)

リョートは直近2試合ショーグンとランペイジに負けていますが、それまではUFCで負け無しの8連勝でした。ここら辺りで再起しないとトップ戦線には絡んでいけません。対するクートゥアはこの試合が引退試合になると発表しており、クートゥアとしては意地でも勝ちたいところ。
粘っこい試合になるんじゃないかと予想してましたが、、、、

1R、テイクダウンを狙うクートゥアを、リョートが捌く展開に。両者共に主導権を握ろうと自分のペースに持っていこうとしていますが、なかなか上手くいきません。そのまま1R終了。多少リョートのほうが優勢か。
2R、1Rと同じような展開になるかと思った矢先、リョートの前蹴りがクートゥアの顎にヒット!クートゥアが崩れ落ちたところでレフリーがストップ!!

2R KO
リョート・マチダ def ランディ・クートゥア

リョート見事な前蹴り!先日のアンデウソンよりも精巧な前蹴りだったように思います。狙ってたのかなぁ。クートゥアは残念、引退試合は勝って欲しかったですが、勝負の世界なんで仕方がありません。数年前にも引退から復帰したことのあるクートゥア、今回はもう復帰しないよ、と言ってますが。。


フェザー級タイトルマッチ
ジョゼ・アルド(Jose Aldo) vs マーク・ホーミニック(Mark Hominick)

本当はUFC125で出場予定でしたが、怪我の為今回がデビュー戦となったアルド、WEC・UFC合併でのフェザー級王者です。皆さん御存知の通り、アルドはWEC戦績8連勝で負け無し、今回はUFC初戦にも拘らずいきなりタイトルマッチです。ズッファの扱いが違いますねー。相手はマーク・ホーミニック。去年は負け無しで勢いもあり、決して弱い選手ではありません。とはいえ、今までのアルドの試合からすると、軽く一蹴してくれるのではないでしょうか。

1R、アルドのパンチが重そう。パンチからローキックのコンビネーションも上手い。アルドが主導権を握り1R終了。このままアルドが勝つ展開になるのかと思いきや、2Rから5Rにかけてホーミニックがジワリジワリと王者を追い詰めます。5R終盤、ホーミニックがテイクダウンを奪い、アルドの顔面にパウンドを落とし続けます!ホーミニック最大のチャンスにアルドは防戦一方、試合終了まで凌ぎきりました。。

5R 判定3-0(50-43,48-46,49-46)
ジョゼ・アルド def マーク・ホーミニック
ジョゼ・アルドが防衛に成功

試合中もそうですが、ホーミニックの顔が凄いことに。。
アルドが勝ったことで気になったのが、ホーミニックは日沖に負けており、その日沖はアルドと同門のサンドロに勝っています。今回のアルドを見ていると、サンドロを攻略した日沖なら勝てるんじゃないかと思ったりします。。
日沖は今どの団体と交渉中なのか分りませんが、先日の修斗の発言からすると、UFCもあり得るんでしょうか。。
試合とは関係ないですがSherdogのアルドの顔、アレは別の写真に差し替えたほうが。。


ウェルター級タイトルマッチ
ジョルジュ・サンピエール(Georges St. Pierre) vs ジェイク・シールズ(Jake Shields)

今回のカナダ大会はGSPの為の大会といっても過言ではありません。実際55000人の観客はGSP目当てだったと言われています。これが某メジャー団体であれば、チャンピオンが必ず勝つ”かませ犬”が相手となるんでしょうが、そこはUFCのタイトルマッチ、然るべき挑戦者が相手です。その挑戦者とは、
2005年から15連勝中で昨年Strikeforceから電撃移籍したジェイク・シールズです。実際GSPに勝てる可能性がある選手としては最有力なのではないでしょうか。

試合は打撃戦、、、というかポイントゲームのような展開。互いに決め手になるような攻撃はありませんでした。1Rは制空権の奪い合い、2Rからは制空権の奪い合いにプラスしてスタミナを削り合う展開でした。3R中盤、GSPの左目にシールズのパンチがヒットしてややシールズが有利かと思いましたが、結果シールズはいつものGSPルーチンの餌食になりました。。

5R 判定3-0(48-47,48-47,50-45)
ジョルジュ・サンピエール def ジェイク・シールズ
ジョルジュ・サンピエールが防衛に成功

シールズは善戦しましたがGSPを攻略できず。王者GSPは完璧にシールズ対策してきたような展開で、シールズはGSPをテイクダウンすることが出来ませんでした。母国開催でKO勝ちを狙うのかと思いきや、いつものGSPに軽くビックリしてます。GSPの試合は奥が深すぎて私にはついていけません。。。
試合に勝ったGSPですが、試合後の顔だけ見ていると明らかにGSPのほうがダメージが深そうです。
これでGSPに勝てそうな選手がいなくなったのではないでしょうか。噂される階級変更によるアンデウソンとの試合が楽しみになってきました。

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